マカオ3〜2ショ写真のあのヒゲはやさしい目をしてる〜


秋の蚊に刺されるかゆみというものは
ほんの一時で消えてしまいます
最盛期の夏を過ぎ、季節外れの蚊の毒は
やはり弱弱しきものなのでしょう
そんな小さな虫にもの悲しくなるのは
けしてつまらぬ同情のためじゃない
放っておいてもやがては消える瀕死の命
一瞬のいまいましさに叩き潰した我が身の浅ましさよ



さあ本日も感情の動きが無駄だらけ
もう枕詞的なものは無理につけなくていいんじゃないのか自分。
285ですこんばんは。



昨日の日記、やっとのことで飛行機を降りてホテルに到着しました。
本日は、21日の写真撮影について書きたいと思います。
やっとイベントのレポらしい雰囲気になるかならぬかさあどうか。
まあイタい話になるのは確実です。ミアネ。




■21日昼・お好きなファラオと2ショット写真撮影



この写真撮影、カメラは各自で用意せよ、とのお達しでした。
結構ギリギリになってこの案内が来たので
なんてこったこういうのは早く言おうよ!カメラ持ってない人もいるだろうに!とか
プリプリしてたわけなんですがまあそれは置いといてだ。
確かに、この方法なら一番トラブル少ないですね。
撮った撮らないもないし、主催側でデータ管理の手間も
後から写真送る手間もないし。効率的だったと思います。うん。



で、前日にホワイトボードで案内された日程

下記を除くファラオて
か…完全にその他大勢扱いかよ!!!
実際のところ、
ぱんちょとキンさんはそれぞれ5、60人くらい
おずまさんは80人以上いたみたいですね。
そうか…それならどう多く見積もっても
200人前後の参加者とすれば
オズパンキン以外はファラオ16人分全部合わせて2、30人くらい…か。
おおおおおお
もうちょっといてもいいじゃないか…!!!(淋)
その他のファラオは多くても5人くらいが最高人数だったみたいです。
そんなバカな…!(心の声)
まあでも、おかげさまでその他ファラオ組は早々に終わることができたのですが
オズパンキン組は時間がかかって大変だったみたいですねー!
時間がかかっても、ファラオたちは一人一人のゲストをおろそかにせず
丁寧にキッチリ対応してくれていたみたいだし。
たとえ待ち時間が長くても、疲れても、
私だったらささっと適当に済まされるより、みんなを大切にしてくれる方が嬉しいなあ。
仕切りの面の課題としては残るかもしれないけど、
ゲストみんなを大事にする姿勢はほんとにうれしかった。



一番最初にその他ファラオ組が集められまして
各自デジカメ持って化粧キメて撮影場所まで移動。
にんずう す く な い 。
一階のカジノの中を案内されがてら移動。
場所は、予想外に、外。
ホテルのドアを出てチャペルの前を過ぎ、さらに行く。
ホテルの周囲には人工の川が巡らせてあり、
その川添いに作られた、渡り廊下のような所が撮影場所でした。
おとぎ話に出てくるお城の外堀みたい。
なんだかファンシーかつドリーミンでドッキドキ。
最初はみんな、外だと聞いて「ええーお化粧崩れちゃーう!」みたいな感じでしたが
とってもドリーミンなロケーションかつホテルの外観がバッチリ入る、
しかも自然光だからカメラの性能にあまり関わらずキレイに撮れる!という。
これもとても良い選択だったと思います。暑かったけど。
良い場所見つけてきたねー!
この渡り廊下の階段を降りたところが広いスペースになっており、
そこでホテルをバックに撮影します。


写真を撮るファラオごと、整理番号順に並び、階段の上で待ちます。
で、順番が来ると1人ずつ階段を降りて撮影するわけです。
上から下の様子はなんとなく見えるのですが
撮影しているまさにそこだけがちょうど死角になって見えないんです。
つまり、他の参加者から2ショット撮影中の煩悩溢れるテンパった姿を見られずに済む、と。
これはありがたい。撮られる立場からすれば。
しかし、上で自分の順番を心臓飛び出さんばかりの勢いで待っている身からすれば
こりゃアナタ緊張でバックバクですよ。
下では何が!何が起こっているんだあああ怖いよおおおもういっそこの川に飛び込みたいようう
村に棲みついた妖怪に食われに行く生娘の心持ちですよ全く。
ま、先に撮影した方々は皆ものすごい幸せそうな笑顔で、
大事そうにデジカメ握りしめて帰ってくるんですけどね。




さて、私ですけども。
撮影場所に到着後、ファラオごとに並べられるのは先にお話しましたが
そこで自分と同じファラオを希望した参加者が何人いるのか初めて知ることになるわけです。
で、我らが真壁富美彦ですよ。




2 人 (自分含む)




えっ




そんな…バカな…!!!
だって僕らの真壁よ?こんなにも皆様から愛されてる富美彦よ?
全世界1129万人の敗北者乙女の夢に夜毎現れては枕を濡らさせる、
ペーズリー柄が世界一似合うスイートダンディー、No.3真壁富美彦なのよ!?
希望者が2人だけなんて、そんなはずないじゃない…!
と、かなりの勢いでうろたえる俺。
道理で…事前に届いてた整理番号がいやに早いと思ったが
まさかこれで全員とはな。


もう一人の敗北者の方(←勝手に敗北者扱い)と、互いに微妙な気まずさで話してみる。
「私たち、だけ…ですかね…」「そうみたい…ですね…」
それ以上会話が続かない。誰か助けてください!!!
いやでもマジな話、これに0くっつけた数は行ってると思ってたんですよ。
それがアナタ20どころか2て。
お前ら!お前らそんなにオズキンパンが好きか!いやまあ好きだろうけども!
真壁も好きなんだろうが、写真はそっちかちきしょうめ!淋しいじゃないか!ぶー!
ちなみに一条峰は各5人、鶴彦氏は3人、来津氏は4人だったそうです。負 け た 
いや勝ち負けじゃないんだけども。0のファラオもいたし。
でもでも腑に落ちない…!
真壁は…真壁はもっともっと愛されてるはずなんだ…!



そうこうしているうちに、同じ渡り廊下を通ってファラオの皆さんが現れました。
順番待ちの列のほんの数メートル先を「お疲れ様でーす」とかって普通に歩いて行くもんだから
乙女たちはもーキャーですよ。
来津「ファンデーション崩れてんじゃないのォオ!?」
来津ファンの乙女たち「キャアアアアアアア!」
ってなもんですよ。
斯く言う私も、真壁さんが通ったときはもー一瞬たりとも瞳そらさずロッキングオンフーミンですけどね。
ああ、昨日も綺麗だったけど今日も綺麗だねカベさん…(変質者風味)



さてさて。うろたえている間に、とうとう自分の番が来てしまいました。
前日の夜、お部屋にてゴマ子さん、お姉様と3人で
「2ショット、どんなポーズで撮るべきか」会議を開催。
ある程度自分の撮りたいイメージを固めていかなければなるまい。
ただ黙っていては、並んで突っ立っているだけの写真にもなり兼ねん。
ファラオもたくさんの客を相手にして疲れているだろうから
全てお任せで必ず良い写真、というわけには行くまい。
しかしだ。どの程度までのリクエストが空気的に許されるのだろうか。
イタくなく、かつ自分の欲望を満たせる微妙なラインの判別が難しい。
とかなんとか語り合ったわけですが


変態のくせに小心な私は最後まで答えが見いだせず
(だってうっかり変なこと言って ハァ? て思われたくないじゃない!!)
ええい、出たとこ勝負じゃい!といつもの見切り発車でここまで来たのです。


しかし、私が選んだのは真壁富美彦。真壁富美彦だったのです。
彼にそんな心配は全くの杞憂でした。
ごめん、私あなたを見くびってたわ。



この写真撮影中…カベイズム、炸裂…!
(ここから先、水色組の方はご自分の姿にイメージを重ねて読んでください。鼻血吹くから。)



順番が来て、ドキドキしながら階段を降りていく。


すると階段の下に麗しのオカッパが


迎えに来てくれてるんですよ、私を。


ヒィイイイイイイイイイどうしようそんな!!!
とりあえずは挨拶!挨拶はしなきゃ!!!
「よよよよろしくお願いします!」




スッ (腕を差し出す)




えっ
ななな何を




まさか、腕を?あなたの黄金の二の腕を取れと?こんな醜い私なんぞに?
つまりは腕を組めと?
「ええっ 腕組んでいいんですか!?」(←心の声出すぎよ自分…)





恐ろしいことに、階段を降りた所から撮影する地点までほんの数メートルですが
真壁さんの腕を取り、エスコートされて歩くなどという…!





真壁富美彦、あまりのジェントルっぷりに腰がくだけるわ…!!
ものっそいやさしかっ た 





なにこれ私の妄想?
瞬きしたら消えちゃうんじゃないのコレ?
幸せすぎて恐ろしい…うん私もうこれで35万取り返したわ!!
むしろお釣りがジャランジャラン来てる!来すぎてる!
ジャンジャンバリバリもはやプライスレスの域!!




「どどどどうしようもったいないいいいい」(←また心の声が…)
「いやいやハハハハ」(←真壁苦笑)




いやもうほんと心の声出すぎちゃってもう
なんていうかカッコ悪りいいいいいいいいいい自分!!!
こういう時、かっこよくスマートに振舞える人になりたいですね…
ダメだわ私。真壁さん前にするともう完全に舞い上がっちゃうんだもん。
頭なんか働かねえよ脳細胞全部が真壁さん大好きー!て踊りだすんだもん。
あまりのガチガチぶりに自分でびっくり。
彼を困惑させやしなかったか、それだけが気がかりさ。



で、そのまま腕組んで写真撮りました。ギャーーーーーー!!!すいません!!!
私のような醜き者が!!!もったいないよううううう
緊張しちゃってしちゃって、撮影の間、真壁さんの顔はちらっとしか見られませんでした。
だって私は身長が低いから、腕組んだ状態で真壁さんを見ようとすると
もんのすごくあからさまに見上げることになっちゃうんだもんよ。
緊張で固まりきってんのにできねえよそんなこと!!!
でも、ちらっとだけ見た彼はとってもきれい…だったよ…(またそれか!)
あと、ずっとつかまっていた真壁さんの腕は…あったかかった…です…(あああああ)
いいにおいがした。もうちょっとつかんでいたかった。(この馬鹿!)
真壁さんの黄金の二の腕をつかんでいたので、私の左手もちょっとだけ
黄金になりました。自分の左手が宝物。



写真は縦横2枚。現地のスタッフらしき方がシャッターを押してくれました。
撮影した写真を見せられ、確認を求められましたが
お前そんな正視なんかできねえよ!!!
ごめん今ちょっと確認とか無理だから!!!(今しかできませんよ)





撮影後、今度は手を差し出してくれる真壁さん。
頭ん中で大海礁が始まっていたためポカンとしている俺。
「あ、握手とかはいいですか?」



は…(我にかえる)



「ああ!いやすいません!!お願いします、むしろお願いします!!」(←俺ってやつは…普通に喋れよ…)
「(笑)」(←真壁苦笑・2回目)




握手までして頂き、
もう嬉しいのと緊張とでわけわからなくなって倒れそうでしたが
必死の思いで「ありがとうございましたっ!」とお礼だけはなんとか言って
背中を向けました。
階段をまた上って戻る途中、数段行ったところで耐えきれなくなり
そこから走って逃げる俺。馬鹿…!!!何やってんの!!!この挙動不審!!!
だってさあ無理だったんだよ…(自分に言い訳)
この一連の出来事が私の心のキャパを完全に超えていたんだよ。
だって普通に考えて妄想の出来事以外の何でもないじゃない。
それがリアルに攻撃力MAXで攻めてくるんだもん。
陥落するに決まってるじゃない。落ちるよそりゃ。
逃げたくもなるよ、もんのすごい笑顔で。ちょうニヤニヤ。
撮影後、ちょうハイテンションで撮影待ちの初対面の方々に
写真見せーの幸せな記憶を語りーのしちゃったり。
えーと、マカオ被害者の会の皆様へ、謹んでお詫び申し上げます。タハー。



後で、写真を見てみたわけですが
やっぱり正視はなかなかできません。いまだに。
だってさー、真壁さんはほんとに素敵なのに
私があんまりにも残念なんだもの。
もう撮り方とかじゃなくて私自身が残念だから。
もっとキレイな人だったら良かったなー、真壁さんに絵面釣り合うような。
どう考えても美女(真壁)と野獣(俺)の構図だよ。
真壁の愛の力で人間になりたいよ。
などと、不毛な考えに囚われてみたりね。
せめて、もっとキレイキレイな服着れば良かったなあ。
油断して、かなり普段着に近いカジュアルなカッコしてたから…。
しかも半袖だから俺の太い二の腕がああああ全開にいいいいいいやあああああ
バックはお城みたいなホテルだし。
隣にいるのはペーズリーのスーツ着た愛しのヒゲ男爵。もといヒゲ王子。
普段着じゃ釣り合わねえよあたり前だよ…!
私の部分だけ抜いたら、どう見てもベネチア旅行記念写真だよ。
真壁は観光資源だよ。
いいけどあのバックに真壁さんほど似合うファラオはいないと思うんですよね。
だってあの男爵っぷり!
あああしっかし私のバカ。
緊張が完全に顔からはみ出てるし。笑おうとして笑いきれない俺ってば…。
笑え!せめてちゃんと笑えよ自分!!!
一生に一度の大好きな人との写真だろうが!!!
と、あの時の自分を叱りつけたいです。
写真2枚ともおんなじ顔しとるorz
しかも2枚ともポーズおんなじだしorz
どんだけ緊張で固まってたんだと…!
いやー、腕組んだなら組んだで、思いっきりくっついちゃいたかったよ!!気持ちとしてはね!!
頭とかコテンと肩にくっつけちゃってさ。
でも出来なかったよ!!!無理だったよそんなこと!!!できるかようわーんバカー!!!
写真1枚目→2枚目で、ほんの数ミリだけ必死で近づいた。
これが僕の等身大の精一杯です。2枚の写真を見比べるといまだに泣けるわ。
ちなみに、真壁さんは2枚とも真顔です。
うんそうだよ真壁さんは真顔だよねやっぱり。
いやでも笑ってるならそれはそれで…また…すてき…(もう何でも良い領域)




まあ、とかなんとか言ってますがものすごく幸せな時間でした。
もうこのあと一生なんにも良いことないかもしんないなー、てくらい。
でもそれでもいっか!てくらい。
この写真、正視できないけど墓まで持っていく所存。
家族と職場のヤツらにだけは見せられないけどな!
見せるか!!恥ずかしいわ!!



あとで他のファラオと撮影した方々にも聞いてみたところ、
ファラオはそれぞれ皆、
ゲストへの接し方、撮影の仕方を考えていてくれたようです。
真壁さんのジェントルっぷりも、私たちゲストを喜ばせるために
考えていてくれたんだよね、たぶん。
ありがとうほんとにだいすき。
ファラオの皆さんのおかげで、参加者みんなが
お城をバックに、それぞれの大好きな王子様の隣で
お姫様(男性は王様かしら?)になれたんじゃないかと思います。
イタい表現で申し訳ないけども。





■そういえば。


私が撮影を待つ間、階段下の撮影地点以外の見える場所では
他のファラオがスタンバイしてました。
見えたのは、来津と鶴さんと隼人。
3人で何やら話していた様子なのですが。


隼人…
ずっと上半身左右にぐるんぐるん回したりなんだり
体操的なことをやっていた。


さすが彼。まっすぐ立ってられないのな!