のろとかげ


大変にいまさらですが。
実は2週間ほど前に美輪明宏の黒蜥蜴を観に行ってきたんです。
美輪様(←様づけ)の舞台は、数年前に一度観たことがあって
大変に感動したのです。
しかしその後は、美輪様が何かやるたびに、行きたい…!と思いつつも
金と時間といろいろが許さずギリリと歯を噛みしめていたのですよ。
ちなみに、以前観たのは及川ミッチーが 美 少 年 を演じた
毛皮のマリー」です。素晴らしかった。
ミッチー素敵だったけど、美輪様はじめ錚々たる役者に囲まれると
やっぱりまだまだヒヨッコだったね!あたり前か。
まあ物語と相まってむしろそれが良い効果を出してたのだけども。
ものすごく強烈で素敵な芝居だったなあ。
あの時会場で買った美輪様サイン本は、今でも宝物だよ。


たしかこれは2001年だったか。
思えば、これくらいの頃からだんだん芝居に行かなくなってきたなー。
ちなみに、私が氣さんにはまったのが2002年の夏。
これはつまりどういうことか。
それまではいろんなライブや芝居をあれこれと楽しんでいたのですが
おとこじゅくに出会ってしまったせいで
全ての時間と金をあいつらにのみ注ぎ込まざるを得ない状況に陥っている
いや陥れられている
そういうことですね。ああ恐ろしい。
(いや当時の仕事の状況とかいろいろもあるんだけども)



で、今回。ある意味で現在の僕を搾取しているおとこじゅくと(勝手に貢いでいるとも言う)
念願の美輪様がつながったわけです。
僕らのナンバーワンナイスガイ、ノロタクその人を介して。
私は今回も涙を飲んでスルーするつもりだったのですが
野呂ウイルスの熱すぎる感染者705さんが誘ってくださり、
急遽行って参りましたん。


しかし
休みを取る日を間違えていたためその日は出勤
結局会場に到着したのは全3幕のうち
2幕の最後でしたがね!!!(号泣
また遅刻かよー!!!
幸いにして黒蜥蜴の物語は知っていたから
話について行けないことはなかったのですが
ああ最初から観たかったなあああああ
もったいないことしてしまった…


芝居は、2幕の最後からでもものすごく素敵で楽しめました。
また、見始めたところがちょうどものすごく印象的で
一気に引き込まれた。
美輪様演じる黒蜥蜴と高嶋政宏演じる明智小五郎
2人で詩のような掛け合いのような台詞を迫力たっぷりに語るのですが
最初は2分割された舞台のそれぞれ別の場所にいる設定だったのが
台詞を語るうち徐々に空間の隔たりが無くなり、2人の緊張感たっぷりの関係が
はっきり現れる。
このシーンの最後、歌舞伎で見得を切るような2人のキメがかっこ良くて
うおおおお てなりました。


黒蜥蜴が、明智さんへの思いをソファに向って告白するシーンとか
ラストの死の間際とか
恋に身を焦がす美輪様が特に!素敵すぎたーーーー!!!
キューンジーンキューン みたいな!
いやあやっぱりすごいわ美輪様。
また今度なにかお芝居あったら行きたいな。
いいけど、美輪様まっ黄色よりも
黒髪の方がお素敵だと思うんだけどな…
なんで黄色にしてるのかは知らんけどな。
なんか縁起でも良いのかしら。



で、僕らののろとかげこと野呂拓哉きゅんですが
席が遠いこともあり(目が悪いのよ私)
チョイ役すぎてどれかわからんかったーーーーーー!(涙
事前に、「どうも学生服を着ているヤツは野呂らしい」という
情報は得ていたのでギリギリそこだけは押さえられたのですが
たぶん他にもチョコチョコ出てたと思われるヤツはもう全く。
カーテンコールで出演者全員並んでいる時でさえ
どれが野呂か全くわからんかった…
ノロマニアの705さんによると、私が見逃した第1幕では
わりと活躍していたらしい。
ノロマニアてどっか東欧の国みたいだ)
しかし、その彼女をもってしても3幕〜カーテンコールでは
ヤツをピックアップできなかったそうです。
無念だろう。ああ無念だろうともよ。
件の、私が唯一野呂を発見できた「学生服」ですが
なんか東京タワーの展望台の客でした。
修学旅行に来てはしゃぐ、クラスに最低一人は良くいる
どうしようもないバカ男子
というような設定かと…思われ…ます。
なんかね、やたらクネクネした動きで走りまわったり
仲間に体当たり食らわせたり
挙句ボコられてのびたり、そっから元気に飛びおきたり
いろいろやってたよ。
そのシーンの「客」役の中では最もテンション高くて
変な動きだったなあ。そういうキャラなんだろうけど。
学生服を着てテンション高く変な動きで運動量が激しいて
お前ある意味いつも通りじゃねえか。ハハハ。
いいけど学生服と聞いて
真っ先に某男子十二学帽を連想した私を誰か叱ってください。(そもそも学生服じゃねえし
学帽を除いては、彼の蜥蜴を覆うきわどい黒パンツいっちょう。
ま…まさに黒蜥蜴!!!
もももしかしたら、黒蜥蜴の世界観に合ってるかもよ!かもよ!
いやすいませんないですほんとないですすいませんすいません。
死ねばいいと思うよ。(ゆっき)


さて、そんなこんなで楽しかった舞台終了後。
僕らののろとかげは捕獲できなかったものの、
しみじみパンフを眺めて楽しみました。



なんか新鮮ですね

ケイプランニング所属。CM、ドラマ、映画など映像分野を中心に
活動するほか、ダンサーとしても氣志團DJ OZMAのライブに参加。
出演作に映画『県庁の星』(西谷弘監督)、『蒼き狼』(澤井信一郎監督)、
TV大河ドラマ義経』『クライマーズ・ハイ』(共にNHK
舞台 錦織激団『人人〜ヒットマン〜』(新宿SPACE107)他がある。
美輪作品には03・05年『黒蜥蜴』(ル テアトル銀座)、『美輪明宏版 椿姫』
(パルコ劇場)などに出演。


なんか混じってるーーーー!!!
いやそうだけど!そりゃそうなんだけど!!!
なんかすげえドキドキする…
心臓がバクついてるわ…
そんなあなたダンサー業はともかくとして
錚々たる作品群にいきなりそんな
僕のエンジェル集団の名前がポッと出てくると
んもうびっくりするじゃないか。
でもちょっとうれしい。
授業参観で、全く期待していなかった愚息が
先生に褒められた時の母親ってこんな気持ちですか。
違いますか。そうですね。


こんな写真もあったよ。(たぶん私が見逃していたシーン)

なにやってんだ