恋人よ そばにいて


嫌われ松子の一生」観て来ました。
ちょっとネタバレますよ失礼します。




良かったですよぅ。泣けた。
求めても求めても報われない様がなんとも切なく。
全体のトーンが、話の救われなさに反して明るくポップなのがまた
余計に切ない。
愛を求めるあまりに周りを一切見ず
恋する相手さえもろくに見ず
自分の気持ちだけで突っ走る。
目的地を決めたらレール一本、
脇目も振らずにレッツゴー!
毎回うっかりスピード出し過ぎて脱線!
そんな暴走機関車の如き松子さんがいっそ爽快で
愛しくて泣けて来る。
もー誰か松子に応えてやってくれよー頼むよーと
祈りたくなってしまう。
どんなに酷い目に遭っても
それでも生きる、幸せ目指す。
真の意味でポジティブ。
もの凄いバイタリティーに溢れる松子さんのキャラクターが
最高でした。
そして、それだけにその彼女が元々背負っているものや
次々に身にまとってしまう悲しさや汚れ的なものが
黒々と影を落とすわけです。
にもかかわらず。
絶望する度、彼女についた染みは濃くなっていくのに
何度でも新しい希望を見つけて
その度にもう一度真っ白に戻れる彼女は凄い。
最後、松子さんが絶望ではなく希望の中で
人生を終えられて良かった、とおもう。
最後、彼女が一番帰りたかったところに
行った時はもう 俺号泣。


ものすごく切なく悲しい話なのに
それだけではない、不思議な感じでしたよ。
DVD欲しいかもしれない。


中谷美紀をはじめ、キャストみんな良いんですが
く…くんく…いいなくんく。
ひげづらアーティストくんく。
真面目に演じてるくんく観たの初めてかもしれん。
しかも暴力太宰治男。
やばい、ちょっとときめいた。(ええええ)
「とっととブラジャー外せ!!」とかね。(ええええ)



ボニーピンクが、なんかよかった!!!
歌も良かったのだけれど
なんかすごくはまってたよ。谷中さんもね。



あと、彼です。
私に激似と巷で大評判、劇団ひとりがね。
酷い人だけどね。
「ちょっと 痛いよ…」てね。
見る側の、「なんでこんな男にはまるんだ!!」的な感覚を
物凄くあおるというかね。



音楽と映像もすごく良かった。
大好き映画が、また一本。