身につまされすぎる


[rakuten:book:12638486:detail]
とうとう出ました。本になっちゃった。
ネットの連載だった時から(今でもやってますけど)
好きでちょくちょく読んでたのです。


いやーなんていうか
とてもじゃないけど書かれている内容が
他人事とは思えない!!!
今まで人に話したことの無かった我が心の内。
心に思うことはあれど、自分ではよく理解できていなかった
そこをここまでキッチリ順序立て、整理し、詳らかにされてしまうと
「ああそうか。そういうことだったんだ…」という胸のつかえが取れた感
「あーそうそうそうなのよわかるわかる!」という、同類への奇妙な連帯感
同時に沸き起こるそこはかとないガックリ感
様々な感情のカオスが生まれる。



どういう内容か、またタイトルにある「モテない系」とは何か、てのは
うまく説明できないから上ので内容見て下さい。(いい加減な…)



作者さんの着眼・分析があまりに的確で泣けて来る。
以下、抜粋というにはあまりに長過ぎる抜粋を。


モテない系は、絵文字顔文字ギャル文字等を多用したメールが嫌いである。そして
自らの言葉遣いも気にしすぎてメールの文面がおかしくなってゆく、との文脈から以下に続く。

 つまり、ふつうに話せばいいのもを、言葉づかいに芝居がかった工夫を
こらしてしまうのです。モテない系が言葉づかいにしばりを多く設けるのは、
たいがい「この言い方ってかわいすぎる…?」と思ったとき。
こんな自分がかわいさを見せるってことに対する拒否感があったり、
言葉をかわいく見せることに対する照れ隠しがあるように思うんです。
 その「考えすぎ」のせいで、言葉づかいのベクトルを逆にオタク臭い方に
ふってみたり、変にオッサンっぽくしてしまったり。ストイックな
モテない系は、こうしてどんどん自分の言葉づかいに制限を加えていくので、
もうガチガチで工夫こらしすぎの文になってゆく。

さらに、アドレスについて。自分の誕生日を入れたがらない、とか
自分の名前に…rinだの…pi-だのつけてかわいくするパターンも使わない、とか
happyだのheartだのキュートな単語は使わない、とか(挙げ句変な方向にはまる)
大変に深く頷ける。
具体的。そして的確!そう、そうなんだよ!!!
私のメールを受け取ったことのある方は、多少頷けるのではないかと思います。


さらにさらに
「『モテようとしている』と思われるのは死んでも嫌」
「サッパリした男らしい性格をはるかに越えて『ただのオッサン』」
「気付いてみればわざわざモテから積極的に離れてホッと一息」


orz





もちろん全て合致するわけではないですが
(そもそも、「100%モテないわけではない」てのがすでに外れている。
 ああそうだよ。私は100%モテないよ。まいったかコラ。)
私の思考パターン嗜好パターンに大変沿うところが大きい!!
繰り返しすぎてますがほんと的確なんだ…。


作者さんが、モテない系が根源的なところで愛しているマンガとして挙げたのが
よりにもよって

お父さんは心配症 1 (りぼんマスコットコミックス)

お父さんは心配症 1 (りぼんマスコットコミックス)

コレ。


これを見た瞬間、ものすごい前のめりになった!!!
おおおコレ!そうだよあの頃大好きだったよ!
きゅん…とかトクン…トクン…みたいなマンガもそりゃあ好きだったけども
確かに、確かに!
皆が読んでいるからとか、絵が可愛いからとか、
そういうタガを全て外してみれば
一番好きだったのは、きっと本当はコレだった!のかもしれない。



いやーすごいね。この名前を出して来るのがまずすごいよ。
あはははは。
とかおもしろがってないで
もうちょっと自分の見た目・性格に対して努力するべきなのか。
でもできないのよ。
それがきっと私の敗因。
しかも、そのぬるま湯的現状に甘んじているのが結局一番心地良い。
それこそがきっと最大の敗因。




あれ?パーリーピーポー2にまだ全く触れてないじゃないの自分。
まあいいか。追々ね。