ミドリカワさんおひさしぶりです


潔い






あまりに遅すぎることは百も承知。
増刊ミドリカワ、すでにファイナルも終了したというのに…
でもまあいっか!ただの私の備忘録だし!
この日記では今に始まったことじゃねえし!
ほらネタバレとか気にしないでいいもんね!(開き直り)(最悪)




ミドリカワ書房 増刊ミドリカワ
2008/2/24@ジョイアミーア(新潟)




いやあ楽しかったー!
弾き語りのライブなんて数年前の山崎まさよっしー以来だけども
やっぱいいもんだねギター一本裸一貫てのはね!(別に裸ではない)



なんだか奇跡的にセットリストをほぼ憶えていたので
ちょっと覚え書きなんて書いてみる。長いけどすんません宜しく!










会場は、新潟市のレストラン。
普段、カップルがいちゃこくには
もってこいのオシャレなお店で、時々ライブもやってるとこ。
知ってはいたけど、入ったのは初めて。
素敵ねー。
ステージはもちろん近い。客席には2人から7、8人くらいのテーブルが
いくつも置いてある。まあレストランだからね。
ムーディーな雰囲気の店内。各テーブルに置かれたキャンドルが揺らめき
うっかり隣の席のお兄さんにプロポーズしそうになる。
そんな会場で、これから酒を片手にゆっくりミドリカワ先生の歌声を聴くってんですよ。
なんて贅沢な!
いつもの浜省で登場したミドリカワ先生、
去年お会いした時よりも髪が伸び、ややオカッパに近くなられて。ふかわりょうにもやや近く)
キャンドルを反射するキューティクルが眩しい。
こんな場所だと、いつもの白いシャツはシルクに、ジーンズさえもベルベットに見えてきます。




で、そんな素敵にオシャレな会場で始まったワンマンショー



一曲目のタイトルは











★鯖


(CD未収録の新曲と思われる曲は緑で。聞いただけなのでタイトルの漢字等は推測だよ。)




…佐賀?Cava?サヴァ?
鯖てお前。
激しくギターをかき鳴らし
鯖への愛と情熱を歌い上げるミドリカワ先生。
子供が鯖嫌いであるという友人に、
鯖が如何に素晴らしい食物であるか語るという内容の歌であった。
二回目のAメロらしき部分の歌詞
「あの輝く魚体を思い出してみろよ」(たしかこんなん)
これまでの人生、たくさんの歌を聴いてきましたが
「魚体」という歌詞が乗せられた歌は初めてです。
鯖が好きだからと鯖の歌を作るミドリカワ先生。
キューティクルの輝きが魚体の輝きに見えてきました生臭いよさあ大変。


そんなこんなで、この日一番の衝撃とともに増刊ミドリカワは幕を開けた。




★上京十年目、神にすがる


やったー!ジャーニーの時、新潟ではやらなかったから聴けてうれしい。
弾き語りだと雰囲気変わるなー。
オーレ!のコーラスっていうか合いの手?が入らなかったり
演奏がシンプルだったりする分、曲の遊び的な要素が薄くなってたような。
いつもよりシリアス。胸にクるわ。




★リンゴガール


ほんとに可愛い曲です。
弾き語りでもやっぱり客席は横揺れです。




★ごめんな


噂の新曲を初めて聴きました。
すいませんラジオミドリカワ全然聴いてないもんですから…
とてもしみじみといい曲。好きだなあ。
いじめにあった息子に、お父さんがひたすら「ごめんな」て語りかける歌。
知らなくてごめんな。気づいてやれなくてごめんな。
加害者や守ってやれなかった自分にどうしようもなく怒りながらも、
傷ついた息子を一生懸命いたわろうとするミドリカワ父さんが
なんとも優しくて情けなくて。愛しいなー。
ほんとは子供いるんじゃないのかよ。
かつての限定配布CDらしきこの曲ですが、普通に発売してくれると信じる。




★ユミコ


やったー!これ好きなんです。
わりと雰囲気はCDのままだったような。
この曲についてのMCで、
ユミコは釈由●子のユミコ、と改めて説明したミドリカワさん。
最近、TVで久しぶりに遠藤久●子を見て可愛かったため
今日はクミコにしようと思ったけどやめた、とのこと。
てかその番組間違いなく安宅家ですよね先生!流石ね昼ドラマニア。
安宅家だったらクミコってーかクニコでいいじゃん!
ごめんなさい宗一さん…許してよおーねーがーいー みたいな。




★コピーコーナー〜おもいで酒


カバーという言い方は好きじゃない。ということで
コピー
間違ってはいないね確かにね。
各地で、出身歌手の曲をコピーしてるんだそうです。
で、新潟県といえば 小林幸子
新潟出身の有名歌手なんて幸子とスネオくらいしかパッと思いつきませんよ。
(次点:野猿のカンちゃん)
スネオを演奏できないらしいミドリカワ先生は
選択の余地なく幸子を選んだようです。
いや、野猿でも良かったんですよ?(裸祭の幻が)
いいですねーマジ演歌!
ギター演奏は、原曲よりもちょっとだけジャカジャカ。
こんな流しの人いそうだな。裏通りの寂れた赤提灯に。




★がんばるな


こちらも新曲。
世間に溢れる、他人を安易に励ますポジティブソングに真っ向から立ち向かう。
私も応援ソングだのがんばれ言われるだの大っ嫌いなので
うっかり共感してしまったよ。
頑張りすぎて、心か体かを壊してしまった同僚を温かく適当に元気づけようとする歌。 
この歌の内容、鬱病の人への模範的対応なんじゃないだろうか。知らんけど。




★OH!Gメン
この曲でとりあえずひとくぎり。




〜休憩〜


唐突に休憩時間宣言をするミドリカワ氏。
客に酒のおかわりを取ってこいだのトイレに行ってこいだの勧め
自らはハケるでもなくステージ上でタバコをふかす。
なんだこの時間。
各地では客席からトークが仕掛けられたり熱い質問が飛んだりと
ミドリカワさんとの温かい交流が行われていたようですが
如何せんここは新潟。
ラテンの対極に位置するのが新潟。雪に埋もれ、冷たい風に黙って耐える県民性。
花は越後の雪椿。
ということで、会場に集まったミドリカワ好きのシャイボーイシャイガールたちは
完全に彼を放置プレイ。お互いになんだか気まずい時間が過ぎていく。
もちろん私も彼を放置。たぶんみんなイジりたかったんだと思うの!
でもシャイなの!その上いきなりでそんな心の準備とかほらあるじゃん!!
ごめんなーごめんなーごめんなー。
とーさんお前が休憩タイム用意してるなんて知らなかったからー。
ところで。ミドリカワさんを新潟で見るのは3回目ですが
なんだか新潟での彼はそこはかとなくアウェイ感を漂わせているよね。
(県外で見たことないくせにすいません)
なんていうか、ほら…新潟人ってシャイっていうか
口下手っていうか自分不器用な人間っすから的なとこあるじゃない。
で、ライブでもなかなかぶぁーってならなくて
ちょっと苦労してる…?ていうか、やりにくいな新潟…とか、思って、る…?
あああ愛は!愛はあふれるほどあるんだよミドリカワさん!!表に出せないだけで!!!
内に秘める情熱はMAX。むしろ情熱っていうより情念だよ!(怖)
新潟を嫌いにならないでー。またきてちょーだーい。
(近々来るって言ってたね。ウェルカム&ラブ。)






★誰よりもあなたを
ストーカーの歌。
ゆーやくん♪」という声が耳についてちょっと恐怖。
どう聴いてもストーカーの歌であることは明白なのに
「何の歌かわかったひとー」と客席に問いかけるミドリカワ氏。
ほんとは他のこと歌ってたのか?それともなんかもっと深い意味が?と
うろたえましたが。普通に正解はストーカーの歌でした。
あまりにもとってつけたようなMCで焦ったよ。
なんか…やっぱり、やりにくい…のか…?
上記問いかけにも無言のトゥーシャイシャイキッズ。orz
答えてあげた優しい413氏(今回のマイ相方)。←たぶん75%くらいラテンの血が流れている。




★オメーだよ

古い曲なんだそうですが、私はじめて聴きました。
なんていうかまたショッキングな…
もしこれがアルバム収録されたら、またメジャー発売できなくなりそうだね…
(後日さよならSMA発表。今後はやりたい放題ってことねイエー。)
またもや犯罪系。重い。でも正直好き。
子供を殺して遺棄した継父の自供。虐待死、とはちょっと違うかな。
ミドリカワさんの犯罪系の歌はインパクトあるよなあ。
彼の歌って、一見ステレオタイプな状況を歌っているのだけど
急にドキッとするような言葉が差し込まれていたりして
鷲掴まれてしまうのがちょこちょこある。
これが犯罪者を主人公にした歌になると更に冴えてくるような気がするんだ。
主人公の心情がすごく生々しいというか、リアリティーがある。
ああそういう状況の人はそう思うもんかもしれないな、と思ってしまう。
「ドライブ」の、犯した罪や全てのことに対する現実感の無さとか
「母さん」の、刑の執行を目前にした死刑囚が、最後に母親にすがる気持ちとか。
この「オメーだよ」もすごいよ。
やっちまったことの重さに耐え切れず、世間や政治や諸々、自分でない何かのせいだと
逃避しようとする主人公。
ラスト、殺したのは僕じゃない僕じゃない僕じゃないと叫ぶ。
で、タイトルが「オメーだよ」と。
恐らくは、自供をひとしきり聞いた刑事の言葉なのでしょう。(取り調べ中、という設定の歌らしい)
容赦ねー!当然だけど!




★それぞれに真実がある
★続・それぞれに真実がある


やったー。
弾き語りで続が聞けるとは思わなかったよ。
ミドリカワさんもたしか続のが良い的なことを言ってたけど
私も、シングル聴くときはついつい続をリピートしちゃう。
だってかっこいいんだもの。
でもやっぱりバンドで聴きたいなコレ。だって踊りたいんだもー。




★私の恋愛


これも初聴き。
女子学生が不倫相手の教授に別れを告げようとしている歌。
せ…せつねえな。
サビの、「私は私の恋愛を救ってあげたかった」のあたりがなんていうか
やりきれなくていいなあ。
若い娘が全力をかけて不倫した結果当たり前に傷ついている状況が。
本人たち以外、もしかしたら相手の教授にとってさえも不倫としか呼べないことが
女の子にとってはただひたすらに「恋愛」なんだよなあ。
ミドリカワさんてほんとは女子なんじゃないだろうかと思う瞬間。




★春よくるな


またもや初聴き。
上京が決まった娘に語りかけるお父さんの歌。
父歌好きだなー。
しみじみと聞き入りました。ある意味安心して聴けた。内容的に。
「もうひとり作ろうかな」のとき、盛大にのけぞった。(←心理描写)
上京するくらいの年齢の娘を持つ父といえば若く見積もってもギリギリ40代だろう。
いい歳のおっさんが実の娘に向かって発する冗談としては
ちょっと生々しいていうか正直キツイです先生。
もしウチの父が私にそんなダイナマイト発言しようものなら
私は泣きながら父に手をあげる。そして家を出る。かもしれん。




★だまって俺がついていく


「男たちが夢みるあの生活を歌った歌」だー!男たち、一緒に歌おうぜー!
と、客を煽るミドリカワ氏。
そして相変わらず静かな客席→俺の心に涙雨。
どうでもいいが、その生活はたぶんそんなに楽じゃないと思う今日この頃。
いや別に俺がその生活をしているわけじゃないんだが。
でも、真壁さんなら…俺、24時間働いてでも養いたい…です…
7時ごろ仕事から帰ってくるとエプロンした真壁さんがディナーにしゃぶしゃぶ作って待ってんだよ
そんで あらやべえお風呂掃除やってなかった!とか言ってあせあせしてんの。
ああああ奥さん俺もうーすいませんそれどこの愛人バンクですか
(キャラが破綻している件は敢えて無視)




★彼は昔の彼ならず


増刊ミドリカワのテーマなんですってね。知らんかった。
客席の空気に飲まれ、元気に大声で歌えなかった私を許してください。
愛はあるの愛は。(しつこい)




〜アンコール〜
ジャンケンプレゼント大会


客席とのジャンケンで勝ち残った6人の客とそれぞれツーショットで記念ポラロイド撮影、
写真にサインを入れてプレゼント。
前の増刊開催地の福岡のお土産もプレゼント。
若い娘たちが恥じらいながらポラ撮影しとりました。奥ゆかしくてキュートね。
私はもちろん1回目のジャンケンで敗退ですよ。敗北者なので当然ですよ。




★I am a mother


最後の最後はこれ。やっぱりオーラスは妊婦ソングでハッピーにいかないとね!




★★★★★
終演後。物販に立っておられたミドリカワ氏とちょっとだけお話できて
嬉しかったなー。
タオルを買ってミドリカワシルエットのとこにサインしてもらったよ。



ちくしょう字が読みにくいぜ。
緑川伸一 ミドリカワ書房 2008.2.24」て書いてあるんだぜ一応。
予想外に芸能人のサインらしいサインで軽い驚き。
このポーズを指して武藤?といったら「蝶野なんだけどね」と訂正された。
すいません。「酒は弱いが武藤です♪」が頭ん中を渦巻いていたんです。
座長との握手のときもそうだけど
私は、こういう憧れの人を目の前にしたとき、まったくろくな話ができないよ。
いろいろ考えて実行しても、結果的に撃沈してるよ…
根っからの敗北者。




ひとりきりのミドリカワは初めてだったのですが、
バンドとはまた違って、弾き語りもいいねえ。
しかも初聴きがいっぱいでものすごく得した気分です。
印象的な曲ばっかりだったので、ぜひまた聴きたいです。
すでにHPがリニューアルされていろいろ発表されましたけれども、
アルバムやツアーで聴けるといいなあ。特に鯖な。
しっかし私書くの遅いよなー。ほんと。がっかりよ。


長々とありがとうございました。